すずめの戸締まりについて
公開日に観た。
ネタバレのつもりはないけど、一応注意を。
……あぁ、11日ね。
阪神淡路のやつで死んでた可能性がある身としてはちょっと不意打ちで辛かった。
〇まず何となくの雑感
・劇伴はそろそろ限界が。だから2人体制ね。
・この景色を見せたい!はわかっているけど、さすがに食傷気味。
・日本神話感をそこまで強調する必要が?過去2作ぐらいでよくない?
・村上春樹。
・足へのこだわり?というか興味を感じられた。
・すずめは陸上部?でも帰宅部っぽさも。
・教員志望ズの教科が知りたい。ちゃんと観ればわかるか?
・その缶はいつ埋めたんだ?
〇まとまって考えたこと
1.扉が開くということ
廃墟=”こちら”と”あちら”の境界が曖昧になっている・”こちら”でも”あちら”でもない・”こちら”のものだったのが”あちら"のものになりつつある場所
その中の”ザ・境界”の役割を果たす扉なり門なりが”あちら”と”こちら”を繋ぐ
2.閉じるということ
閉じるためには”こちら”(=かつてのこの場所の使用者たち)の声を代弁し、「お返しします」と言わなければならない
3.代弁するということ
かつての使用者たちの声を聴く=自我の境界を溶かす・共感の幅を広げる
愛媛では自分の同世代との出会い、自分の同世代が使っていた場所
神戸ではかつて自分がこうであった・これから自分がこうなる世代、親子が使っていた場所(本当はカップル要素も入れたかったかもしれない。性別の幅を広げる意味で。それが兄妹だった理由か?)
そして東京では宗像のじい様との出会いで、ありとあらゆる人々の想いを。
閉じ師として一人前に。
4.そして自分と向き合う
※この辺りはまだ消化できていない
他者の声を聴くことができるようになって、はじめて自分を直視できるようになる
缶の蓋(閉ざされていた)→開く→扉を開ける→戸締り(いってきます)